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vol.15 ヌクセオ・ジャパン株式会社 | 入居企業の声
ヌクセオ・ジャパン株式会社 代表執行役社長 寺内 和弘氏

※インタビュー当時の役職

顧客はフォーチュン500企業や政府機関
あらゆる種類の膨大なコンテンツを効率的に処理、日本企業のデジタル化をサポートする

いま日本企業は、グローバル競争がさらに激化する環境下で、日本の労働人口は本格的な減少局面を迎え、他方働き方に対する社会の目はセンシティブとなっており、限られた資源の中で最大限のビジネス成果を出すことが急務となっている。

一方で欧米と比べて日本企業の生産性の低さは顕著になっており、デジタル化による改革が強く求められる中で、日本企業は高コストで柔軟性の低いシステムの維持に費用と資源を割かれ、改革が思うほど進まない企業も多い。こうした状況に対して、柔軟でモダンなアーキテクチャのプラットフォームを提供し、コストを大幅に削減しながら業務効率を新たなレベルに引き上げる“デジタルトランスフォーメーション”を実現してくれるのが、ヌクセオ・ジャパン株式会社だ。

フランスのパリで創業し、現在米ニューヨークに本社を構えるヌクセオ社の日本法人である同社。同分野のリーディングカンパニーであるヌクセオ社は、この世の中に存在するあらゆるデジタルコンテンツを大量に効率良く処理出来る「コンテンツサービスプラットフォーム」を提供しており、フォーチュン500に入る大手企業や政府機関などにも当プラットフォーム導入の実績があるという。

同社日本法人の代表執行役社長である寺内和弘(てらうちかずひろ)氏はこう語る。

「我々が提供しているサービスは、世の中に存在するあらゆる種類のコンテンツを大量に、しかも効率良く処理することが出来ます。例えば金融機関であれば、非常に高いセキュリティの中で何十億という大量の文書を何年にもわたって保管しながら、常時必要に応じて様々な処理を行っていく必要があります。また映像を扱う会社であれば、非常に大きな動画データを処理して保管しなければいけない。我々のお客様では、いままで高コストのシステムにより日単位かけて行っていたような処理を、コストを大幅に削減しながら迅速に行い、新しいビジネスモデルへと繋いでいるお客様もいらっしゃいます。」(寺内氏)

ヌクセオ社が提供するプラットフォームの特徴は、導入が容易であること、そして拡張性の高さにあるという。同社のプラットフォームは、コンテンツを中心に据えたデータモデルとAPIを中心としたオープンなプラットフォームとなっているため、ビジネスニーズの変化に応じて企業が業務プロセスをデジタルの力によって加速させ、AIなどでコンテンツからインテリジェンス抽出するなど、俊敏にビジネスの変化へ即応できるという。

「これまでの企業システムには、多くのコストと時間をかけてアプリケーションを創り上げ、専門的なスキルと高価なハードウエアがなければサポートできないものも多くあります。よって企業は維持・更新するためだけに予算とリソースの多くを割かなければならず、デジタルトランスフォーメーションの妨げとなっているケースさえあります。しかしヌクセオのプラットフォームは、あらかじめ用意されている部品化された機能群を設定するだけで開発が可能なので、導入期間や導入コストの大幅な削減が期待出来るだけでなく、その後のメンテナンスや拡張性においても優れている面を持っております。またオープンなプラットフォームのため様々な他のソリューションやクラウドサービスとの連携も可能で、よりお客様のビジネスの可能性を拡げることができるのです。」(寺内氏)

ヌクセオ・ジャパンはヌクセオ社のアジア太平洋地域進出の拠点と位置づけられているという。IT市場が成熟しており、なおこの分野に大きなニーズが存在する日本のマーケットを開拓し、アジアへの進出に繋げていこうという戦略だ。では、一体どうして、ここ丸の内にオフィスを構えることにしたのだろうか。

「それは我々が企業向けにビジネスを行うということもあげられます。BtoCのビジネスを行うスタートアップならば、渋谷や六本木も選択肢としてあったかもしれませんが、我々が日本市場でターゲットとしているのは、金融機関やグローバル製造業、中央政府のお客様なども含まれます。そういった方々とビジネスをするにあたり、丸の内にオフィスを構えていることによる信頼度も一助となる。また取引先の中には、京都や大阪に本社を持っているケースも多い。そういった企業様を訪問したり、あるいはヌクセオ・ジャパンにお越しいただくとなった時に、やはり東京駅目の前の立地というのは非常に利便性が高いと考えました」(寺内氏)

ヌクセオ・ジャパンはEGG JAPANに入居して、約一年が経過している。実際に利用してみての感想を寺内氏に問うと、笑顔で次のように答えてくれた。

非常に有効に活用させていただいていますよ。オフィスのスペースがしっかりと確保されていて、様々な設備も整っている。大手町に展開している企業にもアクセスしやすく、クライアント候補の企業もご紹介いただいています。知り合うことが出来た企業様とは、実際にパートナー契約に向けてお話もしています」(寺内氏)

自動運転、VR、IoT、5G通信、8K映像などの例を挙げるまでもなく、デジタル技術の発展にともない、今後も日本企業が取り扱うコンテンツデータ量はますます膨大になっていくことが予想される。ヌクセオ・ジャパンが日本経済界に無くてはならない存在となるのも、そう遠い日のことではなさそうだ。

寺内 和弘(てらうち かずひろ)氏

大学卒業後、米国系ハードウエア/ソフトウエアベンダー、日本企業で情報システム部門、欧米のデジタルエージェンシーでの経験を経て、フランス企業であるヌクセオの日本進出に際して代表執行役社長に就任し、現在は同社の日本立ち上げに従事している。

2000年にフランス・パリで創業。あらゆるデジタルデータを効率良く・大量に処理可能な「コンテンツサービスプラットフォーム」を提供している。現在はニューヨークに本社を構え、同分野のリーディングカンパニーとして、主に米国や欧州を中心に Fortune 500 企業や各国政府機関などへプラットフォームを提供してきた。2018年に日本及びアジアパシフィック地域の拠点として、東京丸の内にある EGG JAPAN にオフィスを開設。現地法人であるヌクセオ・ジャパンを立ち上げ、日本企業や政府機関にサービスを展開している。

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